Chapter 0:
凜子水月閣東京23区で紡がれる秘密の癒し時間
夜の東京は、昼の喧騒を忘れたように静かだった。
人と会うのが少し怖くなったあの日から、私は夜の世界でしか息ができなくなった。
誰かを癒すことで、自分も少しだけ楽になる。
そんな気持ちで始めた“紹介”は、
いつの間にか「また話したい」と言ってもらえるような時間になっていた。
笑ってくれる人、
黙って寄り添ってくれる人、
「こんなに安心できたのは初めて」と言った人――
出会いは偶然じゃない。
ちゃんと、寂しさを知ってる人が繋がってるだけ。
今日も、静かな夜に、
ひとりの男が検索欄に打ち込んだ。
「凜子水月閣」――
これは、そんな物語の始まり。
本当にあった夜の、ほんの一部。
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