エントリー #2

（紀元前990年9月20日）

ルイに木刀の勝負で負けた後、私は森の中を散歩していた。すると目の前に吸血鬼に関する本があった。その本を全て読み終えると、こう書かれていた。「吸血鬼とは、人間の血を吸い、肉をも食らう不死の生物である。彼らは膨れ上がり、赤みを帯びた肌を持ち、腐敗した悪臭を放つ。死装束をまとい、髪・歯・爪は伸び続ける。不死性、超人的な速度・力・聴覚・感覚を力とするが、十字架・聖水・ロザリオ・ニンニク・招かれざる侵入といった弱点を持つ。吸血鬼になる唯一の方法は黒魔術を用い、以下の言葉を3度唱えることである。サクリサ、トラクリサ、マルクリサ、ジョラルクリサ。ただし効果を発揮させるには、周囲に灯した蝋燭を5本配置しなければならない」私はその本を自宅に持ち帰った。なぜならこの本は私にとって興味深いものだったからだ