レオはネパール出身の若き武闘家で、父から受け継いだ“ライオン”のビーストパワーと、母の魂に宿る“フェニックス”の力を秘めている。彼は未熟ながらも強大な敵に立ち向かうため、世界各国を巡る格闘家トーナメントに挑む決意を固めた。

物語は、中国でのトーナメント参加から始まる。そこでレオは中国のライバル、龍翔（リュウショウ）と出会う。龍翔は伝説の“中華龍”のビーストパワーを持ち、最初の衝突は互いの力と精神力を試す戦いとなる。敵意から友情へと変化する微妙な関係が生まれ、二人のライバル心が静かに燃え上がる。

トーナメント準備期間、レオは親友の韓国出身のミンジェと共に修行を続ける。飛行機の中、彼は世界が混沌に陥る可能性を考え、ドラゴンの存在による腐敗の兆しを感じる。五日後に控える次のトーナメントに備え、ホテルでアルバイトを探し、近くのマンガ書店で一時的な仕事を得る。

その日、日本から来た少女サクラと偶然出会う。彼女も“フェニックス”のビーストパワーを持つ武闘家で、レオはその力と美しさに驚く。サクラとの交流は友情と興味を生み、物語に新たな緊張感を加える。

トーナメント本番では、レオ、ミンジェ、龍翔の三人がそれぞれ試合に挑む。観客席には多国籍のファンが集まり、会場は熱気に包まれる。レオの戦いでは拳とライオンの力を駆使した迫力の戦闘が展開され、勝利と敗北の喜びが交錯する。ミンジェと龍翔もそれぞれの戦闘スタイルを見せ、会場を盛り上げる。

しかし、突如現れた謎の日本人格闘家が全勝者に挑戦し、他の格闘家のビーストパワーを吸収する。力を増幅させたその姿は巨大なドラゴンとなり、暗黒の魔力を帯びて恐怖を振りまく。レオはこの存在を見て、過去に父が封印した伝説の力が再び動き出したことを悟る。

物語全体を通して、戦いだけでなく、友情やユーモア、日常の小さな出来事も描かれる。空港までのレースやホテルでのアルバイト、サクラとの出会いなど、武闘家としてだけでなく青年としての成長も描写される。Volume 1では国際大会の序盤戦が描かれ、読者は迫力ある戦闘、個性的なキャラクター、壮大な冒険を楽しめる。Volume 1終盤には未知のドラゴンの脅威が明らかとなり、Volume 2への期待を高める。